フォリ・インペリアーリ通り
Colosseoからサンマルコ広場そしてヴェネチア広場まで続くフォリ・インペリアーリ通り。「皇帝の道」又は「帝国の道」と訳すことができそうです。ローマ時代の皇帝がこの道を通ってColosseoに向かったのだろうかと以前想像したことがありました。でもよく調べてみると1932年の完成であのムッソリーニの時代に造られたことを知りいささか複雑な心境になったことを今も思い出します。
この道路を建設するためにジュリアス・シーザー、アウグストゥス、ネルウァ、ウェスパシアヌス、トラヤヌス帝の帝国フォーラムの 80% 以上が撤去されました。その過程で、5つの中世の教会も撤去され、市内で最も人口密度の高い地区の1つである40,000平方メートル以上が破壊された。この地域の5,000人近くの住民が市の周辺部に移住させられたそうです。
そこまでしてこの通りを建設する必要があったかどうか疑問が残るところではありますが混乱の時代の1ページなのでしょうか。
Foro Romano
Gaius Iulius Caesar像 このあたり一帯を取り壊して建設した道路ということえあれば、そもそもこの像は本来どこに置かれていたのでしょうか?とても気になります。
このように世界を代表する遺跡群を破壊し自分の権勢を知らしめようとする行為は後の歴史がその正否をしめしている気がしてなりません。Gaius Iulius Caesar像も少し呆れ顔をしているように見えるのは私だけでしょうか。
やはり町の建設にはインフラ整備が重要ですね。日本のインフラ整備にかける予算が少なく、昔のローマ時代の偉業に負けてる感じ。